2023年2月にEpicGamesStoreで無料配布されていた『Dishonored: Death of the Outsider』をクリアした。ちなみに『Dishonored』と『Dishonored 2』はクリア済み。

『Dishonored』をクリアしていることを前提したストーリーのようで、いきなりダウドがどうの、みたいな冒頭から始まった。ああ、そういえばDishonoredにダウドとかいうヤツいたね。で、誰だっけ???何と言ってもDishonoredをクリアしたのが2021年末のことなので、辛うじてメインストーリーは何となく覚えているが、主人公と敵対していた謎の勢力?みたいな人たちのことは全く思い出せない。こんな調子なので、冒頭からエンディングまでまったくチンプンカンプンの状態だった。ま、dishonoredのストーリーなんてどうでもいっか。このシリーズの一番の魅了はレベルデザインや、雰囲気だと思う。だけど、なんらかのフォローアップがほしかった。そもそも、「主人公の女誰なんだよ」ってプレイ中ずっと思ってたし。

ゲームエンジンは『Dishonored 2』と同じものだと思うけど、時系列的に『Dishonored 2』の前なのか、後なのかすら分からなかった。そういえば『Dishonored 2』をプレイしたときにも『Death of the Outsider』の主人公が出てきた。そのときも「この女、誰なんだよ」と思ったのを思い出す。たぶん、Dishonoredシリーズのストーリーや世界を全く理解してないまま遊んだんだろうけど、それでもすっごく楽しかったので、やはり、Dishonoredシリーズは偉大なんだろう。面白いゲームは理解してなくても面白い!

だだし、このゲームは外伝的位置づけなのか、ボリュームは『Dishonored 2』の半分くらい?非殺傷・無警戒プレイを目指したのでそれでも結構時間がかかったけど。例えば中盤、銀行でのミッションでなんどやっても身に覚えがない警戒フラグが立ってしまい、長いミッションを3回ほどやり直したりしたので、実際2周分ぐらいやってるはず。こういう自分がどこでミスしたのか分かりにくいデザインはステルスゲームではホント困る。

不確実な敵の挙動やレベルの使い回しなど、小さな不満点はいくつかあったものの、とはいえ、夢中になってプレイした。基本的に『Dishonored 2』と同じシステムなので『Dishonored 2』を楽しめた人なら当然『Death of the Outsider』も楽しめるはず。ただデザイン的に異なる点として『Death of the Outsider』では「暗殺」がミッション目的ではないのが惜しい。Dishonoredシリーズでは非殺傷の解法として捻った「天誅」が行えるのも面白さの一面だったのだが、今作では基本的に情報を集めて泥棒するだけなのでクリア方法の分岐がほとんどない。取ってつけたようなサブミッションも一応やったが、ちょっとした寄り道という感じで記憶に残るようなものはほとんど無かった。

『Dishonored』や『Dishonored 2』が傑作なら『Death of the Outsider』は佳作感が否めない。とはいえシリーズファンのための外伝的作品としては申し分ない面白さだった。