今夜、BluePostで」という毎日新聞がやっているポッドキャストがある。いや、正確に言うと、そんなものはない

私は朝日新聞がやっているポッドキャスト「ニュースの現場から」をよく聞いている。全部聞いているわけでないが、面白そうなテーマは”耳”を通すようにしている。硬軟様々な題材を扱っており、記者が話しているのでトークが上手というわけでないものの、一段深くニュースに触れられる番組でお気に入りのポッドキャストの一つだ。

最近そんな私が件の毎日新聞のポッドキャスト「今夜、BluePostで」の存在を知った。どうやら、2022年3月から始めたようだ。そして「ニュースの現場から」とかなり似たテイストの番組のようだ。
そこで「いっちょ聞いてみるか」とウェブサイトを見てみるも、どこにもポッドキャストのRSS/Atomフィードがない。困り果ててよくよく調べてみると音声配信プラットフォームのVoicyというところで配信しているようだ。そしてVoicyではサービスにコンテンツを囲い込むためにRSS/Atomフィードを提供しておらず、番組を聞くためにはVoicyのサイト上か専用アプリで再生するしかないようだ。なんというクローズドなプラットフォームなのか。そもそもVoicyは有料会員むけの限定コンテンツと過去エピソードをサブスクリプションで売る、というビジネスモデルなのでオープンなポッドキャストとすこぶる相性が悪い。もっと言えば、Voicyは自サービスを「音声プラットフォーム」と呼び、決して「ポッドキャスト」とは言っていない。つまり、Voicy ≠ Podcast である。つまり、毎日新聞が用語を間違っているのだ。「おい、仮にも全国紙の名前でやっててそれは無いだろ!!!!!!!😡」

しかし、こういった事例は珍しくない。なにせ、AmazonやSpotifyなども自社の会員専用に「プレミアムコンテンツ」を提供しており、いかにもポッドキャスト風な宣伝を行っている。例えばSpotifyの「人気ポッドキャスト」にシレっと「Spotifyオリジナル」番組が紛れ込んでいたりする。いや、おめーはポッドキャストじゃねーから!!!

公開された音声ファイル場所をRSS/Atomで知らせる、というのがポッドキャストじゃないのか。いつから音声配信=ポッドキャストという誤用が広まったのか。悲しい。お前のいう「ポッドキャスト」は10年前に発売されたリンゴマークの「ポッド」で再生できんのか????できないだろ。2度と「ポッドキャスト」の名を名乗るな!!!!😡