GYAOで『蟲師 続章』の配信がスタートした。と言っても、ちょっと前から既に配信されていたが、第二話の配信終了が近づいたため急いで視聴(12/12配信終了予定)した。いやー、面白い。「とりあえず1話と2話だけ」そう思って見始めたが、結局、現在配信されている『第4話 夜を撫でる手(よるをなでるて)』まで夢中で視聴してしまった。もう、蟲の虜ですわ。テレビ放送時に全話見たんだけどね。
ファーストシーズンと変わらぬ雰囲気とクオリティ
1期の時にも感じたが、蟲師の魅力は、白昼夢を見ているかのような面妖な雰囲気と美しいアートワーク。そして見終わった時のスッキリした気分と、ハッピーエンドともバッドエンドとも言えない後味の悪さが両立しているところだと思う。嬉しいことに”続章”もその要素が失われることはなかった。やはり、『蟲』という非現実的な存在を介して、物語の根幹がヒューマンドラマになっているからだろう。閉鎖的で脆弱な農村社会の美しさと悲しさは、21世紀になっても日本人の心の片隅に残り続け、一話完結のエピソードを通して琴線に触れ続けるのだ。
日蝕む翳はGYAOでやらないの?
蟲師は1期の放送から何年か経って2期(続章)が作られたのだが、実は2期の放送直前に、特別編「日蝕む翳」が製作・放送されている。つまり、放送順的に、もしGYAOで『日蝕む翳』が配信されるなら、それは続章より前になると思われるので、恐らくGYAOでの『日蝕む翳』配信はないだろう。『日蝕む翳』もテレビ放送で見たが、通常放送に勝るとも劣らない出来だった気がするので、残念でしかたない。別に、続章が終わってからでもいいので、なんとか『日蝕む翳』も流してほしいもんだ。