昨日の記事で日清のCMについて書いたけど、CMには他にも思う所がある。紛らわしいCMが多いのだ。例えばニュース風のCMなんて酷い。スーツを着たキャスターっぽいお姉さんが真面目にサプリメントの健康効果をしゃべる奴とか許容範囲を逸脱してるだろ。「速報!」とかデッカイ字で書いてあるからね。「これはCMです。」って書いときゃなにやっても許されるのかよ。
「これはCMです。」ってわざわざ書いてあるってことは、CMを製作している側は「紛らわしいCM」だと自覚してるって事に他ならない。「紛らわしいけど、一応注意はしたからね」っていうポーズというか、言い訳に「これはCMです。」を使っているわけだ。
いやいや、「これはCMです。」がいつから免罪符になったんだよ。そもそも、はっきりとCMと分かるものを流せばいいだろ。
弁護士に倫理はないのか
サプリメントやミネラルウォータ、健康食品などは胡散臭いものが多い。そういった怪しい物を販売する人達に倫理観を求めるのは難しいだろうというのは分かる。怪しい人達は作るCMも怪しいのだ。ある意味分かりやすい。でも許せないのが、紛らわしい利息過払い請求のCM。
一昔前に給湯器や石油ストーブのリコールが続いた時期があった。問題のある製品を回収するために、頻繁にメーカのリコール告知のCMが放送されたが、そのCMを明らかに真似た過払い請求のCMが放送されているのだ。単色の背景に文字だけの画面、音楽や効果音はなく、淡々と読み上げるようなナレーション。「〇〇法律事務所から、大切なお知らせです。」なんて冒頭に流れるもんだから、ここまで露骨だと呆れて物が言えないね。しかも、流してるのが、あろうことか法律事務所。お前らホントに弁護士かよ。正義や倫理はどこ行った?
多分、これらのCMに嫌悪感を持っているのは僕だけではないだろう。でも一向に減る気配がない。つまり、残念ながらCMとしては優れているのだろう。視聴者であり、消費者である僕らが出来るのは、こういったクソみたいなCMを流す企業や団体の商品・サービスは買わない、使わないというのが一番だろう。「これはCMです」がまかり通るのは消費者にも責任があるのだ。