今までウェブサイトのブックマークにはブラウザの「お気に入り」を使っていた。ただ、ブックマークの量が増えると管理に手が余るので、別の方法を探すことにした。複数の端末・ブラウザで共有でき、コンピュータのトラブルに強いウェブサービス型のブックマークサイトを使うのがいいだろうと思い、まずは日本で人気のある「はてなブックマーク」を試してみることに。

ふむ、凝った使いかたをしない僕としては、はてブは機能的に十分なものだ。ただ、動作が遅い上にゴチャゴチャしている。それに個人的使うだけなので、いわゆるソーシャル機能が必要ない。「スター」も「後で読む」も「オススメユーザー」も邪魔なだけだ。そういうわけで、はてなブックマークは候補からは外すことにした。

次に試したのがGoogle ブックマーク。すぐにサービスを終了させるGoogleにしては古いグーグルアプリで、かなり前から提供されている。Googleアカウントは既に持っているのですぐに試すことができたのだが、なかなかいい感じのブックマークサイトだ。

© Matt Montagne – “Google Neon” – Creative Commons: Attribution

シンプルなインターフェイスと最低限の機能

Googleブックマークはかなりシンプルな見た目をしている。まさしく「オンラインブックマークサービス」と言った感じで、動作もサクサク、軽快そのもの。無駄がないのでインターフェイスはかなりイケてる。

ただ機能がショボい。出来ることはウェブサイトをブックマークするだけだ。基本的にブックマークしたサイトはラベルで分別するようだが、ラベル名で並び替えたりできないのでラベル数が増えてくるとカラムにラベルが羅列されて機能性が落ちる。

Googleのサービスなので検索機能も付いているが、ブックマークを検索することってあるんだろうか。ただ各ブックマークにはメモを残すことができるので、検索と合わせてEverNote的な使い方も出来そうだ。その用途ならevernoteのほうが絶対便利だろうけど。

不便な点は他にもある。各ブックマークの判別が難しい。ブラウザの「新しいタブ」のようにサムネイル付で表示しろ、とまでは言わないが、せめてファビコンぐらいは表示してほしいものだ。リンクカラーが全部同じだからナビゲーションも難しいし。

GmailやYouTubeの力の入れようと比べると、Googleブックマークは明らかに放置されているサービスだ。これから改善されるとも思えないが、これらの不満点も些細なもので基本はしっかり押さえているのでこれから使っていこうと思う。しかし、よく考えてみるとウェブサービスはGoogleにドップリだな。今に僕の行動がGoogleに操作されるようになってもおかしくないかもね。