Google Newsみてたら「経産省課長補佐を逮捕 酔ってスナックで暴行容疑 岡山」なる朝日新聞の記事があったんだけどさ、その中の日本語表現にすごい違和感を感じたね。
午前0時15分ごろ、酒に酔って他の客にからみ、注意された店主の女性(41)の顔を数回殴り、他の男性客2人にも殴るなどした疑いが持たれている。
ここの部分ね。「注意された店主の女性」…?天下の朝日新聞がまさか間違ってるとは思えないけど、イマイチこの日本語が理解できないんだよな。
〇〇されたって受け身だよね?
普通、「〇〇された」って表現するのは「犬に逃げられた」のような受け身か、「先生がスピーチされた」みたいな尊敬語の二つだよね?ここでは文脈上受け身表現で、「注意」したのは「店主の女性」なんでしょ?なら「酒に酔って他の客にからみ、注意した店主の女性の顔を…」の方が適切に思える。まあ、もっと言えば、文脈を見なきゃわからない部分があるから補完すると、「酒に酔って他の客にからみ、それを注意した店主の女性の顔を…」がもっといいね。
主語の省略?
多分、違和感の原因は原文には主語が無いからだと思う。つまり、次の文ならスッキリするはず。
午前0時15分ごろ、酒に酔って他の客にからみ、注意された犯人が店主の女性(41)の顔を数回殴り、他の男性客2人にも殴るなどした疑いが持たれている。
この文だと、「注意された」が何を修飾しているのかが明確になる。原文はその点、「注意された」が「店主の女性」に掛かっているようにみえるから、トンチンカンな文に感じるのだと思う。はー、これで違和感の原因が解消されてスッキリしたね。
さて、こんな細かい部分が気になるのは僕の読解力が低いせいだからだろうか。それもあるだろうけど、新聞特有の書き方の問題もある気がする。新聞は、見出しなんかが特にそうだけど、文脈上明白な語句についてはスパっと省略することが多い。多分、紙の新聞だとスペースの関係上、必要な情報だけを掲載する必要があるんだろうね。
うーん、これは電子版なんだからスペースなんて実質的には無限でしょう。でも文化・伝統として、新聞社は今でもこういった書き方をするんだろうね。便利な世の中になっても僕みたいな馬鹿には辛いね。まったく。