水を一日2リットル飲むと健康に良い、と昔聞いたことがあった。実際に試してみると結構辛い。そしてトイレが近くなる。無色透明の尿が無限に出てくる。すぐに止めた。ラクダは数十リットルの水を蓄えることができるそうだが、私はラクダではなかったみたいだ。

しかし、学びはあった。人間は体内の水分濃度を一定に保とうとする。恒常性というやつだ(むむ、義務教育で習ったような気がするぞ)。つまり、水分が足りなければ「濃い」尿を少量出し、逆に余った水分は勝手に排出される。当たり前のことだが身を持って理解した。尿とは体内の水分濃度を可視化したものなのだ。

推測するな、(おしっこの色を)計測せよ

要は色の濃いおしっこは水分が足りてないことのサインである(薬等の影響で色が濃くなることもあるらしいが、それは例外としてここでは無視する)。これは「喉の乾き」という感覚よりも信頼できるのではないか。「喉の乾き」は水を飲めばすぐに解消されるが、これは水分が体に吸収される速度よりも明らかに速い。信用できない。尿の色で判断するべきでないのか?

そこで独自健康法が生み出された。濃い尿(基準としてCCレモンより濃い黄色ないしオレンジ色)が出た場合、自分の意思とは関係なく水をガバガバ飲む。透明な尿がでるまで水を飲む。という馬鹿みたいなものだ。透明な尿がでる=水分過多ということだろうが、余分な水分はそのうち排出されるだろう。なにより、透明なおしっこが出ると満たされた感覚が視覚的に伝わって良い。

ところで、今調べたところによると水分補給は

  • 定期的に
  • 少量ずつ
  • 乾きを感じる前に

するのが正しい方法らしい。そんな面倒くさいことしてられるか。