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浦沢直樹の漫画が原作のアニメ『MONSTER』がGYAOで配信開始した。4話ずつ週更新のようだが、MONSTERのアニメ版は確か全部で80話ぐらいあったはず。かなり長いがこれはかなりオススメのアニメだ。

海外ドラマを彷彿とさせるサスペンス

ファンには思い出深い『なまえのないかいぶつ』 <エミル シェーベ (著), Emil Sebe (原著), うらさわ なおき (翻訳) >(amazon)

このアニメは完全に大人向けで、天才医師の主人公が勤務先のドイツで不可思議な殺人事件に巻き込まれていく話がメイン。だけど単純にそれだけじゃなくて、移民問題や、ナチス、共産圏など中二病心をくすぐる背景がドンドンでてきて、話が進むにつれグイグイ引き込まれる。

前述のとおりストーリーはかなり長いが、単発の話も多いし、次から次へと新しい”謎”が出てくるのでキャッチアップは難しくないと思う。陰鬱とした雰囲気とハラハラ・ドキドキ、期待を裏切る展開はどこか海外ドラマを連想させる。マスターキートンなど浦沢直樹の漫画・アニメが好きな人は勿論、サスペンス物の洋画なんかが好きな人にも見てもらいたい。最初の数話見るだけでも、魅力的なキャラクターと細かい描写にきっと夢中になるはずだ。

浦沢直樹なんで、風呂敷だけは大きいが・・・

ただ注意として、浦沢直樹の最早お約束というか、毎回、大風呂敷を広げるだけ広げて尻すぼみ感はある。これも海外ドラマではよくあることだが。ただ、それを補って超えるだけの世界観が優れているので十分傑作。まあ、やたら長いし、どうしても途中ダレてくることもあるが、ココぞという時の盛り上がりは凄いので惰性で乗り越えられるはず。途中から見始めた人は原作漫画を読めば万全なので、こちらもオススメだ。