ゲームのプレイ(実況)動画ライブ配信が人気ネットコンテンツなのは周知ですよね。GoogleがTwitchを10億で買収するという噂がでるくらいですし。

ところで、昔々、みんなが電話線でインターネットに繋がっていた時代は個人の映像配信といえばWindows Media Encoderを利用した小規模なものしかなかったように記憶しているのですが、最近はライブ配信が金になるっていうんで、いろんなサービスが出てきてますよね。日本だと一番メジャーでなのが「ニコニコ生放送」でしょうか。海外だと前出の「Twitch」ですね。そのほかにも「消えては生まれ」を繰り返して、LiveTubeだのUstreamだの中小のサイトがあるわけです。そんなわけで、(特に日本だと)配信者とリスナーの分散が起きている中、「ゆっくりLiveチャンネル」というサイトを見つけました。このサイトは種々の動画配信サービスからスクレイピングなりAPIにアクセスするなりして番組情報を取得し、横断的にリンクを掲載しているようです。検索やNGリストもあるようなので、動画生配信のファンの方にとってはなかなか便利なサイトだと思います。

Peercastはアカン

ただ、気になる点もあって、PeerCastのTPやSP等のYPからindex.txtを引っ張ってきてるみたいなんですよね。たしかSPは配信チャンネル情報の二次利用は原則禁止されてるはずですから、これはちょっとまずそう。

■配信チャンネル情報(index.txt等)の二次利用に関しまして

原則、禁止とさせて頂きます。
具体的な要望等について、ご相談がございましたらSPへメールにてご連絡下さるようよろしくお願いいたします。
連絡先につきましては、このページの下部にございます。

もちろん、例外的にSPから許可を得ているのかもしれないです。しかしSPの「配信掲載情報提供について」というページには少なくとも掲載されていません><。

また、「ゆっくりLiveチャンネル」では広告が掲載されています。PeerCastというのは分散的なシステムであって、中央で管理をしている営利企業というのは存在しません。ツールの開発やインフラなどは利用者自信やボランティア的な人達によって相互扶助的に賄われているのであって、そこに誰か一人が利益を得るのはPeerCastの性格的に難しい(コミュニティに受け入れがたい?)のではないかと思います。

さらに、PeerCastはポート開放が必須という点で、新規リスナー(?)にはハードルが高く、必然的にコミュニティは閉鎖的な感があります。そういうコミュニティには往々にして「古参」だとか、「御意見番」みたいな面倒くさい感じの人がいるものでありまして、こういう「お金の匂い」はそういう人達から嫌われる傾向があるように思います。

別に「ゆっくりLiveチャンネル」を殊更に非難したいわけではなくて、下の方にちょこんと広告がある程度なんで、「金儲け」というとアレですが、Webサービスには金がかかるんでマネタイズは避けては通れない面もあるかと思います。閉鎖的なコミュニティとマネタイズというのは難しい問題だと、ふと、感じた次第でございます。