日本の英名である”Japan”をアルファベット3文字で表すとき、普通”JPN”が用いられる。これは国際規格で標準化されている。しかしながら、インターネットにおいて時折”JAP”と表されることもある。これは避けるべきである。なぜなら“jap”は日本人を表す英語での蔑称だからである。
では日本人や日本語を意味する”Japanese”の略称はなんだろうか。先にでた”JAP”は”Japanese”の蔑称にあたるので当然に忌避されるべきだが、”JPN”は個人的に馴染みが薄く感じる。しかし別に適当なものが思い浮かばないので、やはりJPNが妥当なんだろう。
しかし、Japaneseの略称である”JPN”は強く浸透しているというわけでもなさそうだ。このビデオは2019年10月28日に韓国の公共放送であるKBSがアップロードした短いニュース動画なのだが、タイトルにはJPNではなくJAPが使われている。
ニュースの内容は韓国系日本人の学者が死後にシルクロードに関する貴重な資料を出身国である韓国に寄贈したというもので、当然日本を侮蔑ないし非難するものではない。しかし、韓国系日本人(Korean Japanese)の略がKOR-JAPだと字面でギョッとしてしまう。まして、KBSといえば日本でのNHKにあたるような公的性質の強い放送局だ。当然、局内部で国名などの表記に関するルールが定められているだろう。それでもなお平然とJAPが使われている現状には辟易とする。
ちなみに辞書的には略称として”Japn”が紹介されていた。4文字になってしまうので、座りが悪くモヤモヤする。うーん。