水色ジェネレーション
水色ジェネレーション – 南波志帆 (amazon)

NHK-FMで放送中の「Music Line」をよく聞く人はご存知だろうけど、番組パーソナリティ/DJの南波志帆は曲を流した後の感想でやたらヒリヒリする。恐らく口癖の一つなんだろうけど、「ヒリヒリするような~」という形容詞を、3回の放送に一回ぐらいの頻度で言ってる気がするのだ。ヒリヒリする、それがどんなもんか未だによくわからないが、おもんばかるに、「刺激的だ」とか「強い衝撃を受ける」というようなニュアンスのオノマトペなんだと、いつも解釈している。なんだか辛い食べ物と音楽の連想ゲームみたいだ。

口癖って笑顔になるね

自分自身、「お、この曲はヒリヒリするね」なんて言わないから、南波志帆がヒリヒリするたび、なんだか言葉のセンスが面白くって、やたら記憶に残る。今日もヒリヒリしてんなぁなんてね。そんな風に思っていると、彼女がこのワードを使うとだんだん面白くなってきて、ニコッとちょっとばかり笑っちゃう。

この感覚は吉本新喜劇のギャグに似ている。新喜劇では各々の出演者に持ちギャグがあって、登場時や、「ここ!」という時に披露して笑いを誘う。毎回おなじギャグをやるもんだから、見てる観客の方も慣れて、やる前から「お、例のアレやるぞ」とわかってるんだけど、しっかりと笑いを取る。わかってるんだけど、面白い。いや、わかってるから面白いんだよなあ。

考えてみると、口癖ってギャグに似ている側面がある。ものまねとかは、ものまねする有名人の口癖とかを誇張するわけだけど、ものまねされる方は大真面目なんだよね。「ダンカン馬鹿野郎」(ビートたけし)とか「ちょっと待てよぉ」(キムタク)とか笑わせようとして言ってるんじゃないわけだし。でも、いったん口癖やキーフレーズだと認識しちゃうと、次からは意識しちゃって、聞いてるこっちは聞けた喜びやらウケるやらで不思議な気持ちが生まれるんだよ。なんだか変なの。

ヒリヒリは暫くお預け

そういうわけで、件の表現がでるたびにニッコリするんだけど、Music Line(レギュラー放送)が暫くお休みだから、当分ヒリヒリはお預け。まあ、別になんとなく聞いてるだけだから、悲しくはないけど。そういえば、金曜にスペシャルやるとかいってたなー。サカナクションの山口とハライチの澤部がゲストだっけ?変な時間にオンエアだからアレだけど。どうせならいつもの時間にやって欲しかったな。

サカナクションの新宝島は、カッコイイけど飾らない感じでいい曲だったね。