data
© ibmphoto24 – “Research On Massive Amount of Climate Data Requires Fast Access” – Creative Commons: Attribution, Noncommercial, Share Alike

Google Photoとは、GoogleのSNSであるGoogle+から分離されたGoogleの写真・動画共有サービス。一定サイズ以内なら無限に画像が保存でき、自動でアルバム作成やタグ付けなどを行ってくれる優れもの。オンラインストレージやバックアップ、共有の為のアーカイブなど多彩な用途に向いている。

このブログでの利用法

とはいえ、写真なんて撮らないので今までノータッチだった。だが最近になって、ブログの画像は他の信頼できるサービスで管理したほうが良いのではないか?と思うようになり、Google Photoに目をつけたわけだ。手元にあるデータは、少なければ少ないほど管理が楽チンだ。その点、Googleというブランドはデカイ。

画像ファイルへのダイレクトリンクが無い

© hana jang – “miss” – Creative Commons: Attribution, Noncommercial, No Derivative Works

簡単に言ってしまえばファイル置き場として利用するわけで、当然、リモートファイルへの直リンクが必要になる。が、メニューなどを探してもファイルURLの記載がない。仕方ないので、画像を表示し、右クリックメニューから画像URLを取得してみた(やたら長いURL)。共有アルバムにあるからか、この長いURLをログインしていない環境(プライベートウィンドウ)で開いても、きちんと画像が表示された。一応、これが画像への直リンクということだろう。

問題発生

© royalty free – “trap” – Creative Commons: Attribution

無事、画像URLが手に入り、ブログにもGoogle Photoの画像を掲載出来たのだが、暫くした後、問題が起きていることがわかった。画像が表示できないのだ。いや、ログインしていない状態では画像が表示できないといったほうが正確だ。自分には正しく表示されている。

これは厄介だ。というか、当然に、管理者である自分はGoogleにログインしているわけで、「時間が経つと自分以外は表示されない」とか気付くわけがない。思うに、右クリックメニューで取得した、あの長いURLの一部には、一定の期間で認証を回避(省略)するためのトークンのようなものが含まれており、それで管理者以外の環境でも表示できていたのではないか。

今になってみれば、Google Photoに直リンクを提供するメニューが用意されていない事から、このような画像ホスティングサービスとして利用は想定外で、罠のような事態になったとて「お前が悪い」と言われれば、ぐうの音も出ない気もする。

解決策

どんなものでも抜け道があるように、検索してみるとGoogle Photoにも静的で誰からも閲覧できる画像の直リンクの取得方法があるらしい。

  1. Google Photoにアップロードした画像のページを開く
  2. 右上のメニューアイコンから共有ボタンを選択、共有のためのモーダルウィンドウが開く
  3. 「リンクを取得」を選択し、画像ページへの短縮URLを得る
  4. ログアウトした状態(プライベートウィンドウが便利だろう)で、この短縮URLを開く
  5. 画像のURLを右クリックメニューでコピー

要は、ログアウトした状態の画像ページのファイルURLを取得するというもの。確認してみたところ、確かに時間が経過した後でも表示できる。しかも、ファイルURLもスッキリ短くなっている。

ただ、煩雑すぎるという別の問題がある。慣れればそうでもないかもしれないが、やはり面倒くさい。こんな事やってられない。

餅は餅屋

© Toshiyuki IMAI – “Space Food: Rice Cake” – Creative Commons: Attribution, Share Alike

やはりGoogle Photoを画像ホスティングサービスとして使うのに無理があった。そこで別のサービスを探すことにした。条件として

  1. 画像のダイレクトリンクが取得できる
  2. 消えない
  3. 簡単
  4. サービスが簡単には終わらない

これらが必要だ。特に、最後の「サービスが簡単には終わらない」というのは重要で、画像ホスティングサービスは結構すぐ沙汰されるイメージがある(ウェブサービス全般にも言えるが)。この間も、postimg.orgとかいう結構老舗らしいサービスが、CDN(CloudFlare)が手を引いたとかで終了しかけていた。まあ、Googleとて結構あっさりサービスを終了させるのでアレだが、やはりブランドや規模がデカイと安心感が違う。「寄らば大樹の陰」というやつだ。

cloudupがまさに目的通り

色々選定した結果、cloudupが良さそうだという事になった。トップページでリンクしている紹介ビデオがリア充丸出しで、なんともいたたまれなくなるが、サービス内容がドンピシャで、ユースケースとして最適だ。

cloudupは画像以外にもビデオや音声、リンクなどいろんなものが200MBまでアップロードできて、それらの直リンクもワンクリックで取得できる。運営はWordPress.comをやっているAutomattic傘下で、また、Imgurのようにコミニュティがなく、プライベートな利用を主なターゲットにしている。UIもシンプルで簡単そのものだし言うことなしだ。

普段はflickrなどから賑やかし画像を載せ、たまにチョコっとオリジナルの画像をのせることが多いブロガーにはピッタリではないだろうか。特にセルフホストのWordPress.orgユーザーはストレージの心配や、メンテナンス性の向上など、WPの自由度と引き換えに負わなければならなかった責任がグッと楽になるのでオススメだ。