今やTwitterは「呟く」だけのSNSではありません。Feedアグリゲータのような側面や、キュレーションサービスのような性質、あるいはマーケティングツールになったりと色々な利用方法があります。そんな中、ひときわカオスで訳がわからないカテゴリがあります。
―機械的に定型文を吐き出し、あるいはネット上の情報のコピーというクソの山を垂れ流す― YES! Twitter BOTです。あれは何でしょうね。「有名人の名言BOT」とか言って「愛さえあれば世界は平和」みたいな、意識高い、時代遅れのヒッピーを目指しているんでしょうか><;はたまた「〇〇時代に××が知っておくべき3つの事実!」のような、「はてな」の出がらしポストを延々ツイートしつつ、間に訳の分からないクソみたいなアプリの広告をまき散らし、検索を汚染する、Twitter界のデブリのようなやつとか。小遣い稼ぎのためにやってるんでしょうが、金の匂いを露骨に漂わせてる分タチが悪いですよね。
捨てる神あれば拾う神あり
ところで、巷のTwitter BOTをディスっているわけですが、実は私もTwitter BOTをいくつかやってるんですよね><;その内の1つがTeam Fortress 2(TF2)の国内サーバーの賑わい具合を垂れ流すだけの@TF2JoinWarというBOTです。あまりに大量に呟くし、第一、サーバーの状況が知りたいならSteamを使えばいいだけなんで、これを作った時には「まあ、誰もフォローしないだろうな」と思ってました。しかもどうやらTwitterからスパム認定食らってるらしくて検索しても出てこない有り様ですし。
ところが、ふと確認してみると二十数人がこの糞ボットをフォローしてるんですよ。作った私が言うのもなんですが、この人達は何を考えてるんでしょうか。最初フォロワー数を見た時、相互フォロー目的の糞BOT仲間かと思ってたんですけど、そうでもない様子だし。ワケガワカラナイヨ。
インターネットふんころがし
でもね、よく考えたらインターネットってそういうことなんでしょうね。インターネットは玉石混交。多くの人にとって価値あるダイヤの原石の周りには、そびえ立つ大量の糞があるわけです。そして、それらの糞も全く役に立たないわけではなくって、極小数のインターネットふんころがしさんには、それがご馳走になることもあるわけですね。
つまりインターネットはどうやら懐の深い奴らしくて、「ダイヤの原石」も「糞の塊」も受け入れるようです。ですから、冒頭ディスった名言だのホットエントリだののボットも多分誰かの役にはたってるのでしょう。現に「ふつーの人」のフォロワーもいるようですし。
今回わかったことは、インターネットで何かクリエイティブな事をするときには躊躇してはならない、ということです。その作品なりがどんなものであれ、価値を見出す人は一人はいるもんです。そう、あなたの作品を評価するのはあなたではないのです。(この記事のような)クソみたいなブログ記事だって誰かの役にきっと立つ。そう思って書くとなんだか気分がいいですよ。