ドラマ「Dr.倫太郎」の第二話を日テレTADA!で見ました。今日の夜9:59までの配信なので、なんとか滑り込みセーフです。
気軽に見られる、医療ドラマ
https://www.youtube.com/watch?v=zUK9v0O_Fkc
1話、2話と見ましたが、この番組は、興味を持たれづらい、あるいは差別や偏見の対象になりやすい精神病や精神科の世界を、一話完結の、コメディっぽくもあるドラマで描かれるので肩の力を抜いて楽しめます。テーマこそ重い話ですが、堺雅人お得意の「ニヤニヤ」が一種のオブラートのように、エンターテイメントに変えてくれるようです。
さて、今回の話は「THE 昭和の文豪」みたいな作家に倫太郎が優しく寄り添って、作家の秘めた苦悩を明かしていく、というストーリーでした。
どうやら、この世界では倫太郎は絶対的な善人で、人間の持つ弱い部分を患者から倫太郎が受け止めることで、間接的に視聴者にエールや癒やしを与えているのでしょう。このドラマを見終わった後は、稚拙ですが、温かい気持ちになります。
誤ったメッセージの危険性
一話完結なので毎回メインとなるストーリーがあるのですが、それと平行してサブとなる様々な要素が登場します。それは恋愛だったり、出世レースだったりするんですが、その中に1つ、ライバル(?)として、水と油の関係である精神科主任教授の宮川との関係があります。
宮川は治療方針として薬物療法をモットーとしている医師として描かれていて、精神療法(心理療法)を重要視する倫太郎とは対比的です。
ドラマの構成上、倫太郎が善で宮川が悪とならざるを得ない場面がしばしば見られ、見ている内にどうしても薬物療法は危険なのではないか、あるいは、精神療法こそが最も良い治療法なのではないだろうかという印象を持ちます。勿論、現実的には精神療法も薬物療法も両方重要な治療法なのだろうということは、全く知識の私でも想像がつきます。しかし、ドラマの性質上、精神疾患の方も多く視聴しているでしょうし、このような誤解を生む余地はドラマとしての医療の難しさを感じさせます。
ちなみに、番組の最後には注意書きも表示されます。
ところで、インターネット上で有名な林先生(ドクター林であって、「今でしょ」じゃない 🙂 )のサイトには、薬物療法を拒んで大変なことになっている人もたくさん登場します。彼らの文章は、不謹慎ですが、なんだか、とてもゾクゾクしますね :p